セーラームーンの色々なんでもあれやこれ
去年から時間をかけて少しずつ作っていたものがようやく完成しました
ネルミュのスーパーセーラームーン、野本ほたるちゃんver 初めて作ったミュージカル版の衣装です 手縫い部分も多く仕上げまでに半年以上かかった一着です。 何もかもが慣れてなくて苦労した部分があちこちに散りばめてあります 普段作っている二次元衣装の立体化は 自分の解釈を無限大に活かして好きなように作れるけど 実際存在している三次元の舞台衣装は何よりも再現度を重視しないといけないので ちゃんと作れるか、仕上がるまで結構不安でした パンフと公演と何百回もにらめっこしてようやっと完成にこぎつけ 久々に頑張ったなあ 達成感半端ない 材料費も半端ない 珍しく燃え尽きました 当分ミュ衣装は作らなくてもいいくらい 胸元リボンはティアラにも使われるブレードを一つずつ加工 S字カーブになるよう調整して接着 これが実は中々の難関 パンフ表紙を見比べながらペンチでいらない部分をカットしていったんだけど こう、何かちょっと違う…… 試行錯誤して何とか正解を導き出しましたが この形をまず考えついたアイデアがすげえと思いました リボンはグリッター生地を使ったらヤスリ状態になってしまい 動く度に本体生地がガサガサになっていく こんなに削れるのかと驚く威力Σ 着用して少し踊るだけで腕があたったり擦れたり もうあっという間に生地が磨り減ってしまうのですが これホントに大丈夫なのかとアニメイトに飾ってあった 本物衣装をじっくり確認したらリボンの裏中々にボソボソだった だよね、だよねーー 少しでも長持ちするようビニールで裏側の加工をして仕上げました 腰のパールは二種のビーズを交互に縫い付け 約800個をちまちま手縫い ここに結構時間が掛かってしまったけど一番楽しかった部分 本体がほぼ仕上がった後の手縫い飾りつけは自分のご褒美であります ここまで頑張ってきた成果を眺めながら縫っていく、最高の瞬間 後ろリボンはピンク生地をラメビニールで挟み三重構造にしたのでとにかく重い! 全体的に鎧みたいになってしまったのだけれど これは本当に着て踊れるのだろうかと言う謎が残る 今回はコスプレ撮影というよりは実際着て踊ってみたいらしく 実用性もかなり重視したので色々勉強になりました ※実際踊ってみたら意外と大丈夫だったとのこと 襟の形が中々のお気に入り ちゃんと型紙が作れるか実は一番怖かった部分だけど何とか関門突破しました パイピンクが太すぎてミシンが使えず……襟はぐるっと周囲を全部手縫い せんせえ、パイピングってどうやって縫うんですか 肩のラメビニールはピンク色がなくてクリアラッカーで塗装 三枚構造で挟んであるので色移りは心配ありません 実は羽の枚数が地味に違う 今回じっくり観察して気が付いた部分 さとみムーンのパンフのみ三枚で、以後舞台時とほたるムーン時は二枚に変更 三枚だと肩が上がらなかったのかなあと作って納得 ちなみに袖を囲むブレードは自作です 結構それらしい感じになってここも満足♪ スカート中身はひらひらふんわふわ! 赤いスパッツを履いてますがそこもフリルを付けているので鉄壁のフリフリです もっとフリフリ増やしてみたかったんだけど 再現メインなのでこれくらいかなと自分を殺してやめておく 下から好きなだけ覗けるのが今回一番嬉しかった萌えポイントなのは秘密です パーツも一つ一つ手を込めました ティアラのポイントはウィッグと硬いパーツを挟むと起こる ティアラ頭痛を軽減させる為にブレードは額ラインギリギリまで セラムンレイヤーあるあるです 長年の経験がやっと物を言ったシーン ブーツは持ち込みですがお月様のパーツと胸のブローチの枠は 我が家の造形担当が製作です パテで成型して金塗装した上にラメを入れたレジンでコート レジンを厚塗りしてガラス状の厚く透明感のある光沢を表現 あ、コンパクトのパーツはガチャですよね分かります パンフの表紙風に羽を散らしてみる そんなこんなでようやく完成にこぎつけた訳ですが 今回特に大変だったのが、制作に入る前の材料探しでした 去年の9月から上京する度にオカダヤへ通いつめ 依頼者にも日暮里まで行ってもらったりユザワヤも覗いてもらったりして パーツの欠片を少しずつ集めていったのですが 結構探してもナイもんはナイ! 三年も前の舞台衣装だと廃盤になっているものも多く 特に特殊な形をしたパーツはホント今から探すのはかなり難しい気がします 一番無念だったのが肩のブレード二種と手袋のブレードが見つからなかった事 手袋は似たようなブレードを付けてそれらしくしましたが (それでも形気に入ってない、尖った四角のブレードが欲しかった) 肩のピンクの飾りだけは特徴的な形なので敢えて付けませんでした 見かけた方いたら是非教えてプリーズ…… ちなみにパンフはさとみムーンが見やすいので参考にしていますが 前後のリボンが変わっただけで衣装本体はほたるムーンも共通でほとんど同じです 肩はピンクの飾りの他に、金の丸いブレードも 実はワンサイズ小さいのをつけてます 形は変わらず大きいのが欲しい いつかどこかで出会いますように つづきから制作風景です 襟ラインの調整 何回か型紙を直しつつ形を合わせていきます ノーマルムーンかと見間違いそうな一時 スカートが二段になりました ここら辺からじわじわテンションが上がっていくターンだよ! リボン用のブレードを貼り付けていく作業 これが地味に大変です S字カーブ難しい 脇をぐるりと手製のブレードをまず縫い付け そこに一周パールブレードを縫い付け 最後に金と銀の色を入れるためにまた一周 肩周りだけで3周手縫いしてます 12/28追記 後ほど脇周りのブレードもみっけた! いつも行っている大塚屋に入荷していて腰抜かしました こうして仕上がり嫁に出す 何ヶ月も一緒にいたので別れは寂しい そして最後の難関 全身造形のように嵩張って普通のダンボールでは送れない 特に後ろリボンが折り曲げたらアウトなので 長さがぎりぎり合うダンボールをホームセンターまで探しにいきました 超頑張った 超楽しかった! |
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