セーラームーンの色々なんでもあれやこれ
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ついにこのひがきてしまった
中々開く勇気が出なかった一冊ですが
放送日の今日をきっかけにやっと封印を解く事ができました

83話 仮題「邪悪なくちづけ」 本編「衝撃の未来!デマンドの黒き野望」

脚本 富田祐弘 演出 佐々木憲世 作監 安藤正浩
もうこの仮題だけでご馳走様ですありがとうございます!







プリンス登場早々に始まる心のつっこみ
ちょっと落ち着けおまえ!


私が行く!
え? わざわざクリスタルトーキョーに?!
あまりの唐突さにエスメたんから即つっこみが飛んでくる
「その必要はない、私が行く」の本編台詞よりも伝わる気迫と勢いが全然違います
やる気まんまんの安藤プリンス そうこれに表情がくるくる変わる安藤絵がのるんですよ
もう過去最高に生き生きしたアクティブなプリンスになるしかない
一週間前(82話)の本橋プリンスがものすごくおっとりした描写だったので
ものすげえギャップに心震える どっちもプリンス どっちも愛しい

シーンは変わり地球へ
キングの立体映像に庭園の一角の秘密地下室へ案内されるみんな
秘密地下室だったんかあそこは
そしてここでもプリンスが大活躍です
疾風に包まれ颯爽と登場!!

……ではなく、実は少し前に忍び込んでいて
こっそりと物陰からムーンを見ていたプリンス
(目を輝かせ)←わざわざ解説入れられてるよ一体どんなわくわく待機してたんだよプリンス!


つまりこの後ろの柱の影にはプリンスが
目を輝かせて「美しい……」想像しただけで面白すぎて死ぬ


そして遂にプリンス登場!

「こんな所に隠れていたとはなっ!(本編台詞)」
おまえさっきから覗いていただろーー
裏事情を知ってしまう程に登場シーンが愛おしくなってしまう不思議


一応ラビットの事も覚えている初期シナリオのプリンス
本編なんてもうひどいもんです
「私と一緒に来て貰う」
「一石二鳥といきたかったところだが、お前さえ手に入れられれば本望だ」
ラビットはついででムーンしか見てねえ 最低っっ(ツンデレ褒め言葉
ちなみにここの二人称『お前』ポイントですあとで語る

さあさあ、とうとうきました拉致ターンです
どんどんハッスルしていくプリンスがお楽しみ
兄さんは暴走している れっつらごー!


かろうじて自己紹介「わたしはプリンス・デマンド」はできた
しかしここから加速する情熱にこの肌は色を変えるようなプリンスに
まともな会話をする余裕など一切なかった


何故、平和な都市を襲ったのするの?
あなたの心を虜にしたい
教えて!何故?!
ふふふ……

会話のキャッチボールが出来ない子なのは知ってたけど、
こんなに日本語通じない子だったとは
どうしようゆっくりと話をする気が全く皆無だっ

しかもなんだかスゲエぞ……
たった30分の回の中でどんどん、どんどん迫ってくるよこの人
全体的には原作コミックの台詞のままに進んでいく流れですが
そこにオリジナルの台詞がちょいちょい折り込まれていき
何が何だかもうカオス過ぎて思考回路がショート寸前
こんなんで会話が成立するハズがない
(いやもう超褒めてますこんなに拉致ターンに力入れてくれてたなんて)
そのせいで要所に歪みが出来ているのですが、一番のポイントは二人称
脚本家オリジナルの台詞は「あなた」と呼ばれていて
こんな風にうさぎさんを呼ぶプリンス中々いないと先ず驚き
崇拝の対象ネオクインと重ねているから丁寧な呼び方にしたのかなと解釈した次の瞬間


まさかの「お前」呼び
ここは原作だとルベウスの台詞なんですね
だから少し乱暴な口調になっているんだろうけど、そのまま引用して
プリンスが語っているのが面白い!!
ブレてる……性格ブレてるよプリンス
しかし、しかしここが個人的にプリンスの一番の魅力的なトコロなので
今ワタシは震えている……!
元々一人称も「わたし」と「オレ」でバラバラだったりして
テンションによって口調も変わるのがプリンスの個性
(※原作だとオレが多いですがアニメだとわたしだけだったかもしれません)
王子としての場面では「わたし」地が出ると「オレ」だったらいいじゃんと
好き勝手に解釈してニヤニヤしているので
今回もまだ余裕のあった前半で「あなた」と呼んでいたのに
後半情熱が加速して「お前」になったのが嬉しくてはしゃいでおります
やばい……なんだこの補完のしがいがある台本 歴史的参考文献か
ちなみに本編で採用されたのは「お前」今回の演出ではそれで統一されました
でもな、絶命回は「そなた」なんだぜ 最高にカッコつけてるんじゃんよ
呼び方だけでもこんなに美味しい 良いキャラですプリンス

プリンスの語尾も「持たぬ」が「持たん」に変更されてたりして
ここら辺も細かいですがキャラの印象が変わってくる部分です
当時アニメプリンスはものすごい高貴な王子様よりほんの少し親しみやすい位置づけに
されている気がします
「~なのだ」を多用すると生まれながらの王子様ぽいけど
プリンスは自称王子様、そこがまた良い
欲しいものは己の実力で手に入れるたくましさが秘められている
今回の初期シナリオで「美しい地球を手にするのだ(原作のまま)」と書かれていた部分が
本編では「美しい地球を手にする、当然の事だ」と敢えて変えられていて
王子様気質を少し抑え気味にしているような気もする
語尾だけでも、呼び方だけでも今のプリンスの感情がダイレクトに伝わってくる
この分かりやすい感じがもう可愛くて可愛いよね わーしゃわしゃ!
嘘をつかない、嘘をつけない、直球で素直でピュアな人柄が皆を惹きつける
でも好き勝手振舞うトップだと周りが必死にフォローしないとだから
幹部はすげえ大変ですがが その大変さも醍醐味!
(バンミュの妃香里デマンドがすげえなすごいですよ)
「あの人だから仕方がない」その域まで達した稀有な御方なんですプリンスは(個人的解釈)
ちなみに原作プリンスはもっと一層に乱暴で野性味溢れているような印象を受けます
表面は丁寧な口調を使う場面もあるけれど、化けの皮が剥がれると中々なお言葉遣い
漂う自称プリンス感よ

話は戻しまして、今回驚きの人称をする人がもうひとかたおりました

サフィールくんが自分を「私」と呼んでるΣΣ
主に「ぼく」原作は「オレ」の時もあるサフィールの珍しいパターンです
私って言ってる媒体あったっけ 記憶がさだかではありませんがとにかく珍しい


さてさて拉致ターンに戻りますが、仮面様が助けに来る前に
うさぎちゃんからご褒美があったよ!

あなたは……人間じゃない、悪魔よっ
原作うさぎの台詞を投げられる安藤プリンス
(すげえ嬉しそうなアップを想像しましょう)
ありがとう!全プリンスに変わってワタシがお礼を言おう ありがとううさぎさん!

最後にもう一人大事な御方
タキシード仮面様の見せ場もご紹介

ハングライダーではなくワイアーでサーッと潜入していく人
そのワイアーいつ設置したんだというとても素直なつっこみ
素敵なステッキが伸びてうさぎさんを助けるのは演出家さんの犯行でした


個人的にランキングトップ3に入るほど大好きな仮面様の口上
本編「邪悪なパワーで女性を強引に我が物にしようとする卑劣な悪魔、許さん!!」
初期シナリオの雰囲気を残しつつ抜群のテンポの名台詞になってて痺れた 素晴らしい!

キューピーで再現するとこんな感じ


おまけのキューピー劇場



台本は本当にすごい
一冊の中に荒削りの原石がたくさん散りばめられていて、
それを演出の人が引き立て磨き仕上げていく過程を見れる貴重な機会です
幸せですありがとうございます!

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デマうさ狂いのほたるマニア
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